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執筆者の写真ぐらし ひがしおおみや

相続診断士 顕子の終活コラム

エンディングノートのすすめ


エンデイングノートとは

生前・死後の2部構成で、目的別に自分の想いを整理するノート。

ご自分の人生を振り返り、「感謝」と「自分のやりたいこと」「やっておかないといけないこと」に気付くことができるノートでもあります。


<生前編>

人生の最後を迎えるにあたって、病気・入院・介護・認知症が起こった時にどうしたいか自分の想いを整理します。


<死後編>

亡くなったとき、誰に連絡をしてほしいか。また、葬式・相続・遺品整理などについて整理します。

*価値観や生活様式によって、お一人お一人考えるべきことは様々です。





自分の最期について考える

 地域で高齢者をみていた1960年代頃までは、訃報の回覧板が回れば、かっぽう着を手にお葬式のお手伝いに行っていました。

1970年代になると家族でおじいちゃん・おばあちゃんをみるようになり、2000年代では夫婦でお互いを支え合うように。現在ではお一人様(死別・独身)も増えています。

 これは、「自分の最期」について自分で考えなければならない時代になったことを意味します。今パートナーがいる、家族がいるからといって考えなくてもいい話ではありません。どなたにでも当てはまります。

 時代の流れで、コミュニティの単位が地域→家族→夫婦へ、さらに「個人」に移り変わっています。たとえば病気になった時の治療や、延命、お葬式にいたるまで、価値観も多種多様になり選択肢が複数ある今は、自分の意志を示しておかないと周囲の人が困ってしまうかもしれません。そこで、便利な「エンディングノート」を活用してみましょう。

 私自身いま夫婦二人暮らしなのですが、子供がいないと相続が複雑になります。どちらかが亡くなれば、施設や福祉の方のお世話になることでしょう。

エンデイングノートには法的効力はありませんが、自分の死後、甥・姪や周囲の大切な方が迷わなくて済むように、今から書いておきたいと思っています。

 何度書き直してもいいのです。考えを文字にすることで、これから先のより良い生き方にもつながるのではないでしょうか?





【プロフィール】


河野 顕子

相続診断士、一般社団法人終活協議会中級講師

埼玉県さいたま市在住



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