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執筆者の写真ぐらし ひがしおおみや

こどもミーティング


中学二年生の等身大ミーティング「はたらく」編


コロナ禍で学生時代を過ごす子どもたち。

予定されていたカリキュラムもままならないらしい。

本当なら職業体験ができるはずですが、今年はどうなることやら・・・

大人でも子どもでもない微妙なお年頃。中学二年生の等身大のキモチを聞いてみました。

みんな違って当たり前。いろんな意見を聴いて考えるって大事ですね。

(2021年8月12日に収録したものです/名前は仮名)

光太さん

歌音さん

翔太朗さん


働くって? 仕事ってなんだろう?

>> 働くってどういうこと?

光 太:誰かのためになることをするみたいな。

歌 音:自分のためにも、相手のためにもなるってこと?

光 太:そうそうそう

歌 音:稼いだお金を自分のために使ったり、経済回すとか。

翔太朗:自分のプライベートのために、一種の社会貢献みたいなことをして、自分の生活を楽にしたりとか、他の人を助けたりすることだと思う。


>> 仕事と労働のちがいって?

歌 音:これ結構難しいよね。仕事は、どこまでやるかは自分に任されてる感じ。労働は、例えば学校の先生みたいに、勤務時間外に部活の顧問をやったりとか、自分のプライベートまで削ってしないといけない感じかなぁ。

翔太朗:仕事は、ある程度自分がしたいと思ってすることで、労働は、若干やらされてる感があるように思う。

光 太:仕事も労働も相手のためにもなるし、自分のためにもなるけど、強制労働っていう言葉もあるように、労働はむりやりやらされている感じがしちゃう。仕事はやりがいがあってする、強制的じゃない感じがする。


>> 仕事ってしなきゃいけないの? 

歌 音:自分のためでも、家族のためでも、自分はこんなことがしたいというのがあるなら、仕事を一生懸命やったほうが良いと思う。やりたくないって言いながらやるんだったら、やんないほうが良いと思う。

光 太:仕事ってほんとにしなきゃいけないのかな。

翔太朗:責任は自分にあるから、したくないなら別にしなくていいし。個人の自由。

光 太:生きていくために必要っちゃあ必要だけど、するかしないかは自分次第で自由だとおもう。


>> 仕事しないなら、みんなはどうやってご飯食べる?

歌 音:たとえば働かないでニートってなっちゃうと、生活も何も、自分のやりたいこととかも何も出来ないと思うな。

光 太:例えばユーチューバーでたくさん稼いでる人っているじゃん、それを仕事としてる人もいるからな。想像つかないな、自分のやりたいこととか。アルバイトして稼いでなんとか日々をつなぐ。YouTubeやってネオニートになるかも。

歌 音:大人になったら、生きるために必要なことは自分でやらなきゃいけないってことだよね。ユーチューバーだってさ、利益を得るためにやってることだし。



自分の将来を考えてみよう

>>将来どんな仕事をしたい? 

光 太:普通の会社で働いて、ある程度稼ぎたい。

歌 音:自分の趣味に沿いながら仕事をしたい。自分の趣味と合う仕事を見つけてやっていきたいかな。

光 太:自分の好きなことだといいよね。楽しいと思う。

翔太朗:文房具が好きだから、文房具メーカーに勤めたい。

歌 音:本やマンガが好きだから、本の関係の会社かな。お母さんのパン屋さん継いでもいいかなとも思ってる。



>> 未来(みら)くるワーク※で体験したい職業は?

歌 音:病院、獣医、飲食店とかいろいろな種類があるって聞いた。行くならお母さんの職場がいいな、大型飲食店がどうやって回してるのか気になる。

翔太朗:高校とか大学できっとバイトするから、飲食店とか接客業はやっておきたい。

光 太:ぼくは、学校の先生とか、サービス業とか飲食関係。ところで仕事って、してて楽しいと思う?

歌 音:辛い時もあれば、楽しい時もあって、なんか部活とおんなじ感じかなって想像する。例えば、レギュラー取りたくても、調子いいときもあれば、悪いってときもあるから、そういう意味で似てるかなと思う。



>> どんな環境で働きたい?

翔太朗:ブラック企業にはいきたくないです。

歌 音:ブラック企業はイヤ。仕事仲間が優しくて、みんなが助け合う雰囲気がある職場がいいかな。

光 太:男性も育児休暇が取れる会社とか、労働時間がちゃんと守られている会社がいいな。



>>将来のことイメージできた?

歌 音:実感はわかないけど、考えてみればみるほど、こういう風に働きたいという考えがまとまって良かった。

光 太:生きるために仕事はしなきゃいけないとぼんやり思ってたけど、どんな仕事がしたいか考えた時に、自分の好きな仕事をしたいってなるから「生きていくために仕事をする」のと「好きなことを仕事にするの」はちょっと違う気がした。

翔太朗:高校に行かないで働く人もいて、働くことは実は結構身近なのに、これまで考えたことなかった。働くって概念はあっても、中身については難しい事ばかりだから、このミーティングが出来て良かった。


※「未来(みら)くるワーク」は、さいたま市中学生職場体験で、勤労観、職業観をはぐくみ、学ぶ機会。令和2年度はコロナの影響により中止、3年度は各学校で実施を検討することになっている。

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